Amazon QuickSight のリーダーセッションキャパシティを年間プランに切り替えようとした時に、オプションの Q クエリ容量も選択しないと「続行」できない場合がある
Amazon QuickSight のリーダーセッションキャパシティを年間プランに切り替えようとした時に、オプションの Q クエリ容量も選択しないと「続行」できない場合がある
いわさです。
Amazon QuickSight にはリーダーセッションキャパシティという料金プランが用意されています。
組み込みダッシュボードや、あるいはリーダーをセッションベースの料金で管理したい場合などに採用することが出来ます。
リーダーセッションキャパシティは月額のプランが標準ですが、年間プランも用意されています。
ボリュームディスカウント目的で年間契約をしたり、あるいは組み込みダッシュボードで「Powerd by QuickSight」ロゴを削除するために採用する場合があります。
問題:年間プランに切り替えようとした時にオプションの Q クエリを選択しないと続行できなかった
年間プランへの切り替え画面からステップ1でセッション容量を選択します。
ここでは最小の 50,000 セッション/年を選択しました。
ところが次のように続行操作を行うことが出来ません。
オプションであるステップ2の Q クエリ容量も選択するとその場合は続行操作が出来るようになりました。
ただし、別の環境で試してみたところこの挙動とはならずにステップ1でセッション容量を選択した時点で、続行操作が可能な状態でした。むむ。
データ Q&A キャパシティを有効化した状態で月間プランをサブスクライブしていた
続行出来る環境と出来ない環境の違いを比較していたのですが、違いを発見しました。
続行出来ない環境では既にリーダーセッションキャパシティの月間プランをサブスクライブ済みで、加えて「データ Q&A キャパシティ(オプション)」もサブスクライブしていることがわかりました。
月間プランをサブスクライブする際に選択するこやつです。
Amazon Q in QuickSight がまだ使えない東京リージョンでもデフォルトでチェックが ON になっているのです。なんてこったい。
月額プランでデータ Q&A キャパシティオプションを契約済みのため、年間プランに切り替える場合も同じようにオプションの有効が前提となるというわけですね。
オプションだけの解除あるいは解除予約が出来るのかを確認してみた
で、該当環境では Amazon Q in QuickSight のオプションは不要で、間違って有効化してしまっている状態でした。
この状態をなんとかしてオプションだけ無効化し、データ Q&A なしで年間プランに切り替えたいところ。
まず、契約済みプランの確認画面からデータ Q&A キャパシティオプションを無効化することは出来ませんでした。操作不可です。
となると一度月間プラン(Q オプションあり)を解除し、再度月間プラン(Q オプションなし)をサブスクライブする必要がありそうです。
これを試してみましょう。
まずは料金管理画面からユーザー価格に切り替えます。
同意して確認を行います。
この操作を行うとユーザー価格に切り替えを行うのですが、実はすぐに切り替わるわけではありません。
月末までは現在のプランを使い続ける必要があり、翌月始め(おそらく翌月 1 日の 9:00)にプランが自動で切り替わります。
それまでは引き続き今のプランを使う必要があり、現状ではオプションのみの解除予約もすることが出来ませんでした。
従って翌月にユーザープランに切り替わったタイミングで、すぐに月間プラン(オプションなし)に再度切り替える形となります。
運用中の環境の場合はユーザープランに切り替わったタイミングで一度匿名ユーザーアクセスが出来なくなるので組み込みダッシュボードアプリでエラーが発生する可能性がありますね。
なお、一度 QuickSight サブスクリプション自体を解約(削除)して再度セットアップすれば良いのではと思いつく方もいらっしゃると思うのですが、サブスクリプションの再作成時は前回のプランを引き継ぐようになっているようで、この技は使うことが出来ません。
さいごに
本日は Amazon QuickSight のリーダーセッションキャパシティを年間プランに切り替えようとした時に、オプションの Q クエリ容量も選択しないと「続行」できない場合があったので、再現方法と対処方法の検討を行ってみました。
月間プランでデータ Q&A キャパシティを誤って有効化していないかをまず確認してみましょう。
それが原因だった場合はオプションの解除が必要になりますが、現状はオプションのみの解除、あるいは月間プランの即時解除が出来ないので、翌月頭の解除予約を行った上で、翌月頭に再度有効化が必要です。